5月29日 MET, Raha Raissnia

MET museum
ベリー公の美しき時祷書"Belle Heures du Duc de Berry"の全ページをばらして並べた展示が白眉。たぶんしばらくは来れないので、ムガール美術とルネサンス美術を中心に回る。集め方に節操がないが、それにしてもニューヨークでは最も優れた美術館。
Richard Lainhart, Sandy McCroskey / Raha Raissnia, Michael Waller
@ Diapason Gallery
Michael Waller/ いろんなところの打ち上げに現れる人だが、初めて作品を見る。1曲目、正弦波のドローンとコントラバス、ヴァイオリンの記譜されたメロディーの干渉。2曲目、ヴィーナの開放弦弓奏のトリオ。3曲目、関係だけを規定したヴァイオリンとコントラバスの即興デュオ。Tom Chiuの演奏が上手過ぎて、たぶんもとのコンセプトを凌駕してしまっている。Sandy McCroskey + Raha Raissnia/ ドローンからパルスに移行するミニマルな音にRahaの映像。モノクロの抽象絵画のようなスクリーンにスライド二台、8mm二台を映写する。もとの映像は具体的な実写だと思うが、重なることでとても美しい抽象映像になる。映像に関してはアナログの高解像度にデジタルは追いついてない。と思ったらRichard Lainhartは信じられないくらい高解像度のデジタル抽象映像に、ブックラ・シンセサイザーによる生演奏。デジタルの限界を見極めつつ、その特性に従った抽象。音楽はアンビエント・ドローン。