5月14日 Colin Gee, Mendi + Keith Obadike

Colin Gee
@ Whitney Museum
Martin Kerselsの"5 Songs"でのパフォーマンス。彫刻そのものは大したものだと思わないが、Colin Geeは洗練された身体技法で、モノと直接的な関係を作る一歩手前をひたすら逡巡するようなパフォーマンス。空間把握と物との関係が主眼。建築的なダンスがありうるとしたらこういうものかもしれない。またクラウン出身なのでいわゆるダンスとは全然違った技術で、いかにダンスというものが特定の技術体系に依存しているかがよく分かる。
Mendi + Keith Obadike
@ Roulette
黒人のアイデンティティーを巡るエレクトロニック・フリージャズ・オペラ。テキスト自体は複雑でないにしても、独特の含意がある様子で黒人でない私が果たしてどういうリアクションをして良いのか迷う部分が多かった。コンテキストが分からない限り、非常に慎重になるアメリカ人の態度もこういうところから来ているのだろう。しかしそれはあまり健康な態度ではないと思う。Shoko Nagaiのピアノが良い。