5月13日 ISCP, Sam Ashley

チェルシーで画廊巡り。目につくものは知っている作家ばかりというのが実情。「おっ」と思うとJiri Kovandaだったり。興味のある作家ではなかったがUta Barthの新作が意外と面白い。やはり写真の面白さはフレームに尽きると思う。Chelsea Art MuseumではアーティストがMiddle/high Schoolで子供と作った作品の展示"Forteen Again"。何かやるにはこの位の年齢がいいかもね。ほとんどは子供を素材として使っているに過ぎず、それも強要された素材という印象は拭いがたい。Tony Ourslerの作品が子供の言葉に焦点を合わせており面白い。ニューヨークで子供と作業するということは取りも直さず、言語の問題になるのだと思う。
ISCPのオープンスタジオ。説明を聞けば面白いのだけど、それを作品に埋め込めないものか。わざわざニューヨークに来て感心するのもどうかと思うけれど、水内義人が出色。
Sam Ashley, Robert Van Heuman + Jeff Carey
@ Issue Project Room
もの凄く知り合い率の高い客席。ひさびさに会う、サム・アシュレーは観客との関係/無関係をコンセプチュアルに扱いつつ、論理的、言語的でないアプローチをパフォーマンスで見せる点で非常に特異な作家。ひとつめは直流電源をつないだスピーカーの一方の接点をギターの弦で引き出して、同じく引き出した別のスピーカーの接点に接触させて発振させるもの、ほぼ同じ姿勢でちょっとした力の入れ方の違いで音が変わっていく。ふたつめはシンバル2枚、バスドラム2枚を乱打。騒々しいメディテーション。Robert Van Heuman + Jeff Careyは2人ともジョイスティックによるラップトップで音に完全に同期する映像との演奏。
終わってから珍しく打ち上げがあり、Tom Hamiltonと話す。隣に座った女性とニューヨークにおける汚物処理利権という私の英語力の限界に挑む会話。