4月20日 MATA festival

MATA festival 2010
@ Le Poisson Rouge
under40の主にニューヨークの作曲家の作品をとりあげる団体のフェスティヴァル。開演前にバーでマルチチャンネルのエレクトロ・アコースティックの作品。ざわざわした所で流れるだけなので誰の作品か分からないが、石を踏む音とサックスとオルティンドゥーを変調した、たぶんMatthew Wrightの作品が面白かった。本会場でCalder Quartetによる演奏。Lisa Coons"Cythére", Fabian Svensson "Singing and DancingNathan" Davis"Skrzyp Skrzyn", Daniel Wohl "Glitch"。素材、手法の選択の自由さには感心するけど、どれも後味が異様に似ている。これは団体の好みと、PAと例によって弦の輝くような音色によるのかもしれない。激しい不協和音、極端な特殊奏法と調性の併用、リズミックな要素で音楽を牽引するところ、Bang On A Can系の音。それにしてもアメリカの若手の現代音楽団体のどんなスタイルでも平然とこなすレベルの高さには驚く。ライヒでもラッヘンマンでも完璧な演奏をすることだろう。