4月21日 Jennifer Walshe

IRISH NEED NOT APPLY
@ The Chelsea Art Museum
メディア・アート・ルームでの展示。アイルランドの"Grúpat"のグループ展。各アーティストの詳細なプロフィールとともに、衣装や音楽、映像からアイルランドの古い錬金術用の陶器まで。メディウムの幅の広さに比べて全体にキッチュでポップで神秘主義的で若干少女趣味。の展覧会に見えるが、実は Jennifer Walsheの個展。ということが分かったとたんにナショナリティー、ジェンダー、メディアを巡って仕組まれた強力な戦略が浮かび上がる。彼女の音楽とは違って、作品自体で成立する性格のものではないけれど、美術の枠組みをも一気に相対化してしまう。しかしよほどじっくり見ないと気づかれない戦略だし、ポップ・カルチャーの相対化がほとんどそれ自体に同一化してしまうという点に危うさを感じないでもない。このタイトルはダイレクトなのかインダイレクトなのか。
チェルシーの画廊巡り。SonnabendのRobert Morrisほか。

La traviata
@ MET Opera