2月21日 Xenakis, Music From Japan

Iannis Xenakis: The Percussion Music
@ Frederick Loewe Theater
打楽器祭りとクセナキス祭りの合同事業。ソロ、小編成のRebonds A, Psappha, Okho, Rebonds Bが招待講師による前半。特にPsappha、Rebonds Bの演奏が壮絶。youtubeにはいろいろあるけれど、今まで生で見た中では一番の演奏。後半がNYUの学生のアンサンブルによるPersephassa。クリックトラックを使った、作曲者の意図にもっとも近い演奏との触れ込みだが、消防法の問題で客席ではなくステージ上での演奏。ステージの中心にむりやり40人くらいの客を詰め込み、他の人は普通の客席で聞くということに。ステージ上で聴いたが間近の打楽器の音量がけたたましく、集中して聴いてられない。クセナキスは大きめの空間が良い。とはいえ、知性が作り出した、他とは隔絶した極限的な音楽体験。最初のトークでプサッファとサッフォーの詩句の構造的類似が言及されていたがどれだけ厳密なものなのだろうか。
Music From Japan/Highlights of MFJ Commissions II
@ Merkin Concert Hall
一曲目の林光の冒頭からして、まるで「日本の現代音楽」で目眩に似たものを感じた。ドイツから帰国した数日間に感じた目眩を思い出す。だけど日本の曲を外国人が弾くのを聴くのはちょっとした面白い体験だった。あろうことか池辺晋一郎の曲が一番面白く、これはTom Chiuの演奏が良かったからかも。伊左治直のような退廃は日本独特のものなのだろうか?探せばあるのか。