2月18日 Duchamp, Kelly Writers House

Bolt Busに乗ってフィラデルフィアに。
フィラデルフィア美術館
とにかくデュシャン・コレクションを見るためにここに。高校生の時これに出会ったばかりに、このような羽目になったわけで、長く佇む。大ガラスの裏側を知らなかったことに恥じ入る。「ガラスの裏側」こそまさしくデュシャン的なのに。そもそも客のあまりいないスペースなのだが、誰もエタンドネに気づかない!それこそがエタンドネの理想的な展示なのかも。ブルース・ナウマンの新作を始め、いろいろ展示の面白い美術館だけど、デュシャンの前ではかすみます。

Adachi Tomomi and Tianna Kennedy EDIT: Processing Improvisatory Writing Technologies
@ Kelly Writers House
ペンシルヴェニア大学の学生達による企画。主にチャールズ・バーンスタインの生徒、PennSoundの関係者。Tianna KennedyはチェリストでFree103pointの創設者のひとり、例のヴェネチア・ヴィエンナーレのSwimming Cities of Serenissimaのマネージャー。先週まで2ヶ月アメリカ各地をヴァンで放浪していたというハードな方。論文とアーティスト・トークの中間的な話。ブレヒトや粉川哲夫、ルフェーブル、ジェイムソンなどの名前が頻出しつつ、自身のライフストーリーが語られる。日本語で聞くと青臭い内容かも知れないが、強力な実践を伴っており、アメリカでマルクス主義系の思想家の名前をこれだけ聞くのは初めてで、とても面白いプレゼンテーションだった。私はトークを交えつつ、アメリカで初めての詩よりのパフォーマンス。それにしても大学内にこのような学生の企画をサポートする場所とお金がある、しかも文学コースだけど、全然文学的でない内容、というのはうらやましくなった。打ち上げは80年代の海賊ラジオ運動の関係者も来ていて、面白い話がいろいろ聞けた。