5月2日 Music with a View, Gamelan Son of Lion

Music with a View
@ The Flea Theater
Kathleen Supovéの仕切りによる、実験音楽、マルチメディア系の公開リハーサル的なショーイング。入場無料にしては詰め込み過ぎなくらい。Paula Matthusen/ スーツケースに内蔵されたライト、ラジオ、再生機を8人くらいで暗闇の中で操作。時にフィードバックも起こる。シアトリカルな作品だが、音を中心に据えつつ視覚も音と同じように操作されている。TravisやKaraが出演していて驚く。Rocco di Pietro/ ケージを引用しつつ、テキストの朗読と6人の演奏家による擬似東洋風の即興。Ranjit Bhatnagar/ 自作の自動トイピアノを中心にピアノ、アコーディオン、打楽器のよる視覚的要素の強い演奏。Ken Ueno/Du Yun/ エレクトロアコースティックをベースに声、中国箏、芝居、歌、ヴィデオによるパフォーマンス。エレクトロニカ風の部分からまったくのポップソングまでも交えた内容。Neil Rolnick/ MONOからの2曲。テキスト朗読とラップトップによるプレリュード、弦三、ライヴプロセッシング、ヴィデオ、ダンスによるNUMB。全体になんでもありありで、楽しくはあるが何をならべようと屈託なく軋轢もないので緊張が生まれない。

Gamelan Son of Lion
@ Tenri Cultural Institute
見たかったグループ。10人のメンバーが自分たちの曲をつぎつぎ楽器を持ち替えて演奏する。多くの曲がガムランの伝統からかけ離れたところにあり、とはいえ、コンセプチュアルであっても西洋的な思考とも言えず、ガムランという楽器のシステムの産んだ音楽には間違いがない。特にDaniel Goode, David Simons, Elizabeth Brownの曲が面白い。Barbara BenaryからPhilip Cornerがイタリアに移住したという話。David Simonsと少し話す。