2月24日 Lucky Dragons

Masterclass and Presentation by Lucky Dragons
@ Harvestworks
ロスのエレクトロニカ系の人だが、観客と一緒に演奏するためのシステムについてのプレゼンテーションが中心。ラップトップのオーディオアウトからサイン波を出して、それを人体やケーブルを通してフィードバックさせた信号を解析して、インピーダンスを拾うという、単純だがちょっと聞いたことのないテクニック。直流抵抗なら簡単だが、交流を流して静電容量も計るということ。なるほど。ものすごく不安定そうだが、ちゃんと動いていた。音はアンビエント/エレクトロニカで、どんなシステムを使おうが、マッピングと音色でこの手の音楽は決まりますからね。他にもかなりコンセプチュアルなアプローチの作品がいろいろ。ジャン=リュック・ナンシーなどを援用して説明していたけれど、そんなものかな?(アメリカでいうコミュニティがナンシーのいう無為の共同体のようなものでありうるかというとそうではないだろう)。観客からエスセティックスとコンセプトの関係についての鋭い質問があり、エスセティックスをファンクションとの関係で答えていたのが印象的。