5月9日 Alwin Nikolais, Chick Corea

Alwin Nikolais Centennial
@ The Joyce Theater
アルヴィン・ニコライの生誕100年記念イヴェント。生前から密な関係にあった、Ririe-Woodbury Dance Companyによる上演。Tensile Involvement, Liturgies, Crucible, Towerの4作。ダンスと小道具と音楽と衣装による手品の連続みたいなものだが、単純な仕掛けによる圧倒的な効果。一個一個の要素を取るとそれほど目を(耳を)引くものではないのに、すべてが合わさった時に驚異的な力を持つのは全部を一人でやっているからだと思う。ダンサーの個々の違いなどひとつも目に入らない。数ある身体芸術+メディア・アートの試みもこの明快さをなかなか超えていないように思う。Towerだけ演劇的要素が入っていて違う傾向だが、それでも舞台の上に塔が建ち、引き倒される。DVD-Rを$50で売っていて、ぼったくりだと思いつつ、ここでしか買えないので購入。

CHICK COREA with EDDIE GOMEZ & PAUL MOTIAN
@ Blue Note
一番前に座ったらベースの陰でポール・モチアンが見えず。マイルスバンドをやめてからのチック・コリアをまるで知らないのだが、このメンバーとはいえ、エヴァンスの方向性を極端にした音楽にびっくり。3人とも断片的なソロのメロディーをずっと弾いているようなもので、調らしきものもあまり感じられず、コードは対位法的に分解されて、まるでシェーンベルクの室内交響曲第1番。まさかいつもこんな音楽やっているわけではないよね。

帰ってADACHI Tomomi + Jennifer Walsheの放送を聴く。自分のこととはいえ、よくこれを1時間も放送するものだと感心。前の番組の最後がThomas Bucknerだったりする。