4月2日 SFMOMA, Ken Ueno and Joan Jeanrenaud

San Francisco Museum of Modern Art
75周年とかで、コレクションを時系列に並べた展示が中心。間に美術館自体の歴史が挟まれるが、全然批評性のない展示でちょっと驚く。歴史はそれだけで客観的だと思っているのか。クレーのドローイングを中心としたコレクションが出色。抽象/具象ではなく、素材の操作のありかたがよく分かる。ラウシェンバーグの消去されたデ・クーニングはここにあるんですね。よく見ると意外と消去されていない。写真で1フロアーを使い、このコレクションは充実。Robert Cummingはなぜマイナーな作家に留まってるのだろう。Luc Tuymansは巨大な特別展。初期映像作品というのも見たが、主題がどれだけ社会的だろうとテイストがあまりにも一定で趣味判断の問題でしかないような。
Ken Ueno and Joan Jeanrenaud
@ University of California, Berkeley Art Museum
バークレーという語はブルックリンとしか聞こえない。そのUCバークレーの美術館の巨大なロビーでのコンサート。Ken Uenoの声(エレクトロニクスはなし)とパーカッションによる即興。音色のミニマルな変化が中心。これは面白かった。もとクロノスのJoan Jeanrenaudは体に障害を持ってからソロで活動しているとのこと。打ち込みとチェロによるトラックをバックに、ミニマルというかファンク調というか微妙な自作曲を演奏。結局こういう音楽はセンスの問題だけど、ドラムの音色に拘りが感じられない。チェロはうまいのに。最後はKen Ueno のホーミーとそれに絡むチェロの即興。この前NYで会ったばかりのDoheeとTheresaにまた会い、紹介されたキュレーターのSarah Cahillはこの前のオリヴェロス・コンサートでピアノを弾いていた人。見たことあると思った。