3月7日 The Long and The Short of It, Loud Objects+Torino:Margolis+Jennifer Walshe

The Long and The Short of It
@ Issue Project Room
Jon Rose とDavid Watsonの企画による弦楽器フェスティバル。Jon Roseに15年以上ぶりに会う。「昔は痩せてたのに。」Hans Tammen/ テーブル・ギターをラップトップに直につないで原型を留めないまでのプロセッシング。インターフェイスは赤外線距離センサーとiPhone。楽器のライヴプロセッシングでは最も創造的な仕事をしているひとりだと思う。Kenta Nagai/ 三味線で「黒髪」のソロ。日本で三味線を習って演奏していては絶対にできないような質感があって面白い。Gowanus Double Bass quartet/ ベースが4本並ぶのは面白いけど, 音楽はフリージャズ。Miya Masaoka +Alex Waterman+Jon Rose/ Miyaさんの箏も日本でやっていてはあり得ないものだと思う。Jon Roseは相変わらずでなかなか。
途中で抜けて
Loud Objects+Torino:Margolis+Jennifer Walshe
@ Naxal Belt
Loud Objectsからの情報でBushwickの奥深く。行ってみるとごく普通のアパートの12畳くらいの地下共有部分。ArmoryにぶつけたSiteというBushwickアートフェスティヴァルの一環。テントを張った中でLoud Objectsのインスタレーション。Arduino互換のチップにいくつかのメロディー(というか音楽)を書き込んでミックスしたもの。そのあとTorino:Margolisによるアーティスト・トーク。筋肉を電気刺激することでパフォーマンスをおこなうグループ。ネタとしては過去にもいろいろあるけれど、ここの面白いのは常に刺激する側が見えた上でパフォーマンスがなされるということ。時には観客が電気刺激を制御したり、操作する/操作されるプロセスが明らか。したがってきわめてコンセプチュアルなアプローチとなる。振付家を招いてダンス作品を発表したり、その場合、振付けは電気信号な訳で、これは大変な発想の転換である。狭い庭に出て、Loud Objectsのライヴハンダ付け/ベンディングと、Torino:Margolisの喉を痙攣させておこなうヴォイス・パフォーマンス、樹の上に登ったJennifer Walsheのこれはフリーのヴォイス・パフォーマンス。ジェニファーは相変わらずさえずりっぱなしで、Loud Objectsは爆音。ニューヨークに来てから見た最もBizarreなパフォーマンスだった。近所の家の窓がずらりと見えるのだがほとんど関心を示す人もなく(ヨーロッパなら窓に鈴なりになりそうなもの)、またよく黙っているなと感心。観客といえるのはたぶん5人くらい。そのあとTorino:Margolisに私の指を動かしてもらい(かなり楽しい)、ジェニファーとだべる。