3月1日 Dance Conversations

Dance Conversations
@ The Flea Theater
ダウンタウンのこじんまりした劇場でMovement Research と同じく、試演的性格のあるショーケース。あくまで劇場なのでJudsonと違いスペクタル指向の作品もきちんと上演される。
Mariana Valencia/ お尻に風船をつけて、とりとめのない身振りを不連続に反復するのが基本。同じ動きが繰り返されるうちに別のものに見えてくる。無音でなかなか面白いが、風船を割ってジャクソン5で踊りだした時点で意味不明に。自分のこだわりの動きに対応する技術を身につけると面白くなるんだろうな。
Preeti Vasudevan/ インド舞踊のテクニックでコンテンポラリーの表現。他であまり見たことがないのと、テクニックの素晴らしさに魅せられる。上半身をまったく固定したまま、片足を激しく上下させるところなどぞくぞくするくらい。ヴォイスパフォーマンスの歌手との舞台上での関係も面白いが、最後に詩の朗読が始まるとスピリチュアルに。そんなものかもしれないが、残念。
Daniel Charon/ 大柄な動きでヴァリエーション。アンビエントな音楽。印象に残らなかった。
Tze Chun Dance Company/ 9人のダンサーで握手したりリンゴを首でつかむパフォーマンスとかと、古典的なダンスシーンが細切れに交錯するスペクタル。基本的にはわけが分からないが、振付けとダンサーの質感の整合性が高く、ちょっと感心した。
終わってから、振付家とキュレーターでトーク。主にバックグラウンドを探る話が主体。アメリカはこういうことを気にするなあ。帰り道思いついてMovement Researchに寄ってみたら最後のカンパニーの最後の5分。誰だか知らないが、ひたすら動き回る振付けでなかなか面白かった。