1月21日 Galleries, PING CHONG

チェルシーの画廊巡り。チェルシー・アート・ミュージアム。
前も感じたことだが、美術外の基準で作品が選択され、評価されているのは全体に明らかになっている。昔ながらの(あるいは今だからなのかもしれないが)エスニシティによるグループ展は今でもさかんで、それが美術市場的によりマイナーなグループに焦点を合わされるようになっているのか。例えばアメリカ・インディアンによる現代美術、イラン人による現代美術。そしてそこには、いかにもアメリカ・インディアンらしい、いかにもイラン人らしいものが中心に置かれる。ここには私が日本文化を紹介するイヴェントに参加する時に内側から感じる難しさと同じものがあると思う。
そのあと、
Rites of Passage
@ Cooper Gallery
授業料無料のアート系大学Cooper Unionの卒業生による展覧会オープニング。これもアメリカにおけるエスニック・グループ?別に「らしさ」は感じないけれど。
そのあと、

The Devil You Know / PING CHONG & COMPANY
@ Ellen Stewart Theatre, La MaMa ETC
ピン・チョン演出の人形劇。作曲家、人形作りのErik Sankoとのコラボレーション。19世紀のニューイングランドに舞台をおいた、ファウスト物語。人形がそれなりに面白いという以上に見るべきところはなく、教訓話の退屈な芝居。どころかタチの悪いナショナリズム演劇か。マルチメディアめいたところもどうということはなく、マルチチャンネルの効果音など、想像力の欠如を表しているだけ。たかが人形劇だと思っているのだろうか。まさか。